代表のへや / 特別講演(東北大学)

代表のへや / 特別講演(東北大学)

2024年11月 宮城県東北大学にて、
『NYでのNPOによる日本式保育園運営の実態』と題して講演会を行いました。

ニューヨークでNPO団体を設立し保育園を開設した経緯や概要、活動内容などを含む直面している経営課題、
今後の展望などについて自身の経験をもとに講義を行いました。

聴講生の多くはアジア・ヨーロッパ・南米地区からの留学生。
今回の講演会は英語で行い、
①様々な社会的課題の解決や社会的価値の創造
②非営利組織のマネジメントに関する基礎的な知識と概念の習得  を目指し、
講義/事例研究/学生によるプレゼンテーション/ディスカッション を通してトピックを検討しました。


熱心な学生たちとともに大変有意義な時間を過ごしてきました。


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講演会終了後にいただいた感想の一部を紹介します。

◎今日の講演会のゲスト・スピーカーは、彼の人生経験を深く心に響く形で語ってくれた。なかでも印象的だったのは、日本のバブル期に安定した職を離れ、夢を追い求めてニューヨークへ移り住む決意をしたことを語った場面だ。それは大胆かつ感動的な選択であり、とてつもない勇気と決意を示していた。
さらに際立っていたのは、彼がNPOを設立する際に直面した一連の困難だった。複雑な法的手続きのナビゲートから資金面での大きなハードルの克服まで、彼の道のりは決して楽なものではなかった。しかし、企業や金融機関からの融資や資金調達の難しさを語りながらも、真に輝いていたのは彼の揺るぎないひたむきさだった。合理性と情熱のバランスをとる彼の能力は信じられないほど感動的で、NPO運営に関する現実的な課題以上に衝撃的だった。
NPOを永続的に成功させるためには、その創設者は逞しさと明晰さ、そして揺るぎない情熱を兼ね備えたユニークな存在でなければならないということだ。このような個人的で感動的な話を私たちと分かち合ってくれたことに深く感謝している。

◎向井さんのプレゼンは刺激的で勉強になった。向井さんの説明から、NPOの運営は私が思っていた以上に厄介なもので、特にNPOの性質上、資金繰りが大変だと思いました。NPOや事業に対する明確なビジョンと未来志向が感じられた。しかし、明確なビジョンだけでは十分ではないようだ。助成金はあるが、競争は激しい。自分の思い描く未来を実現するために、ひたむきに努力する。従業員や子どもたちに対する情熱と深い共感は、サーバント・リーダーシップの特徴を示しているように思えた。正直なところ、彼のこれまでの社会人経験を考えれば、ニューヨークでまともな仕事に就くこともできたと思う。それは、彼の大義に対する深い関心を示している。彼のNPOは2015年から運営されているので、パンデミックの危機の間、彼はどのように運営を管理したのだろうか?特に当時のアメリカの状況はかなり混沌としていたからだ。スターチャイルドの場所をより良い環境に移すことができるよう、彼の成功を祈りたい。

◎今回の講演では、NPOの具体的な実践面について非常に多くのことを学ぶことができた。講演者は、個人的な経験や経営者としての経験を通して、いかにして子どもたちによりよい教育の機会を提供できたか、またNPOの経営で直面する課題や機会について説明した。実は、彼の要約の中で、いくつかのポイントが印象的だった。なぜなら、この夢は常に私の努力に力を与え、いつか夢を実現できると信じさせてくれるからだ。困難に直面したとき、妥協したり、あきらめたりすることを選ばなくなります。さらに、パートナーを見つけることもとても重要だと思います。同じ志を持った仲間を見つけ、支え合い、励まし合うことで、絶望的な状況でも自分は一人ではないと実感することができる。また、財政援助へのアクセスや、財政管理における安全性、特に銀行の選び方やクレジット・スコアの管理方法など、私にとっては斬新な面も取り上げていただき、授業後にもっと勉強したいと思いました。このNPOについて学ぶ機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。

◎このような洞察に満ちた、刺激的な講演をしてくださった向井氏に感謝申し上げます。特に非営利組織の運営や、決断力を持って困難に立ち向かうことについての実践的な経験や貴重な教訓は、本当に勉強になりました。時間を割いてご自身の歩みを分かち合ってくださり、恐れずに夢を追い求めるよう私たちにやる気を与えてくださったことに感謝します。あなたの言葉は、私たちに永遠のインパクトを残すことでしょう。

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今回の講演会について週刊NY生活(2025年1月1日号)に掲載していただきました。

皆様のご協力に感謝いたします。
ありがとうございました。